〖壁紙(石目調)〗

「クロス職人は石目調が嫌い」

壁紙の種類に量産品と千番品が有り、量産品の中に織物調や石目調やその他有ります。

 

織物調は厚手、石目調は薄手のイメージです。

業者や職人も一般の方もそういう厚手薄手の話しはされると思いますが、本当はさらにもう一つ、織物調は紙質の割合が多く、石目調はビニール質が多いという違いがあり、これが正に仕上がりや数年後の姿に影響します。

 

厚手の施行でジョイント部(つなぎ目)は突き付けで張れるので下地にカッターの切れ目を入れなくて済みます。半永久的に施工後の完璧な仕上がりが持続可能です。

しかし石目調はビニール質が強い為、糊を付ける時機械に通した際イカの丸焼きみたいに両端が反ってきます。[図1]

ローラーで圧着しても丸くなろうとしてジョイント部が次第に山のように起きてしまいます。そうならないために強い糊(高い糊)を使い、下敷きテープとエンボステープを使い千番品を張る時と同じ施工をするので3工程余分に掛かります。カッターの切断がほんのちょっとでも間違えたら終わりです。神経も使います。一発勝負です。それでも100%大丈夫か?と問われれば、少しは下地にカッターの刃が入るはずで、数年後にジョイント部分から隙間が生じます。隙間の糊に空気中のゴミが付いて色が付き線として認識されるのです。そして一枚一枚に見える。まあ何ともお恥ずかしい施工です。

石目調は白系の中でもより白いものが多く、スイッチ周辺は手垢ですぐに汚くなります。真っ白なのでほんのポツンとしたゴミが付いても気になります。

 

クロス張りは、角の端から端まで一枚に見えるように仕上げます。然しながら、石目調はエンボス加工(立体的な構造になっている壁紙)されていて、柄合わせせずに張っていくので、90センチ毎に一枚一枚に見えやすく、非常に残念な仕上りになってしまいます。それはクロスとクロスが隙間や重なりが無くてピタッと上手く張ってある状態でもです。[図2]

これ如何なものでしょうか?

さらに、クロスとクロスのジョイント部に専用ローラーで圧着させますが、エンボスのおかげで、凸凹の凹の方は圧着が弱く、反ってきやすく隙間が出来やすくなります。

 

薄いので下地もそのままの形で現れるし、ホントいい所ありません。

 

ハウスメーカーの新築ツーバイフォーしか使えません。(それでも何故か一番人気がある。)

張替えではハッキリ言って石目調はNGです。

 


[図1] 石目調クロスを糊付けした後、すぐに反ってくる画像。

 

下は、反ってこないお勧めの織物調の画像。


[図2] 石目調クロスのジョイント部分

 

隙間なく重なりもなく上手く張ってはいるが、柄を合わせないので一枚一枚見える画像。


[図2] 石目調ジョイント部分

 

遠目でも、一枚一枚に見える画像。